2011年3月19日土曜日

宮城県塩釜市坂総合病院・藤原大先生より

rehay_jishin on Twitter リハビリ医療と東北関東大地震を考える、ブログからの転載で、宮城県塩釜市坂総合病院・藤原大先生からの情報を紹介させていただきます。

http://rehayjishin.jugem.jp/

これはとても貴重な避難地のリハ情報ですので、転載させていただくことにしました。坂総合病院リハ科の冨山先生には3月4日に東京でご挨拶させていただきました。その1週間後の地震でした…。ぜひ上記ブログを多くの方に見ていただきたいと思います。

以下、転載です。

我が坂総合病院は宮城県塩釜市にあり、まさに被災地の真っ只中にあります。病院からほど近い塩釜港は津波に飲み込まれ、今でも多数の遺体が収容されています。

医療圏である多賀城市、七ヶ浜町、松島町でも多数の傷病者が発生し、今でも多数の救急搬入が続いています。

我がリハビリ室は、震災後この一週間、トリアージブースとして、多数の患者の初療場所として使用されています。

リハスタッフ達は、連絡係や搬送係などをはじめ様々な形で、夜昼となく院内の災害医療活動に貢献してきました。しかし、彼らのリハビリ専門職としての役割を果たしてもらうべく、4日前より院内でのリハビリ医療活動を少しずつ再開しています。

みな一様に疲れは隠しきれないものの、生き生きと働いています。ある若い言語聴覚士は、失語症で震災後にうつ症状が顕在化し自傷行為にまでいたった患者に、リハビリとともに心理ケアを行い、笑顔を引き出しました。

訪問リハスタッフ達も、ガソリン不足で車が使えない中、徒歩と自転車で移動して、地域の利用者の安否確認と環境整備および指導に奔走しています。

リハビリ病棟のほうも、他院からの新規入院は受けられない状況にあるものの、病床数を増やして院内の対象者を受け入れています。

みな『頑張ってます!』のアピールが多いようですが、みな本当に奮闘してます。

災害という有事のなかで、リハビリ専門職が果たせる、果たすべき役割を改めて実感し、考えさせられています。

今後も時間経過とともに、その役割が変化してくるものと思いますが、皆様とともに考え、行動を起こしていきたいと思います。

当面事態が落ち着くまでは、携帯電話から(Neuro-Reha)メーリングリストのほうに投稿して、現地の情報をお伝えしていきたいと思います。

パソコン環境が安定して整備されましたら、ブログのほうにも投稿させて頂きます。

なお、情報源として病院名や名前を実名で公表して頂いて構いません。そのほうがリアルに伝わるでしょうか?

長町病院の水尻先生の名前も出ているようですし。 先生のお力添えに心より感謝申し上げます。

今後も皆様と一緒に考えながら、一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。

宮城厚生協会 坂総合病院
リハビリテーション科 医長
MD 藤原大

1 件のコメント:

  1. 藤原先生の第2報も下記ブログに投稿されていますので、ご参照ください。
    http://rehayjishin.jugem.jp/

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